独特な世界を作り上げる絵本作家クリス・ヴァン・オールズバーグ。その世界は子供たちだけでなく、大人も引き付ける不思議な魅力があります。
そんな世界が映像化されたら?映像化されたものを見るのはちょっと不安?
いえいえ大丈夫。彼の作品は3作品が映画化されていますが、原作のハラハラして・わくわくして何とも不思議な世界はそのままに、しかし絵本よりストーリーが深くなって違った魅力をもった作品となっています。
原作を読んだことがある人も、ない人も、ハラハラ・わくわく・ドキドキの世界をぜひ親子で楽しんでくださいね!
クリス・ヴァン・オールズバーグ原作の映画
映画化された作品
映画化されたのは、下記の3作品です。
- ジュマンジ(レイティング:PG12)
- ザスーラ(レイティング:G)
- 急行北極号⇒映画タイトル:ポーラー・エクスプレス(レイティング:G)
レイティングについて
原作が絵本ですので基本的に子供が鑑賞するのに問題ないものですが、「ジュマンジ」がなぜかPG12(12歳未満年少者の鑑賞には、親または保護者の助言・指導が必要)となっていますので、レイティングも表記しました。
「ジュマンジ」は、どうやら映像表現や次々に襲い掛かる困難が幼い子供に恐怖を与える、という評価がされているようです。内容を確認したい方は「IMDb」の「Parents Guide」をご確認ください。
レイティングG(鑑賞に制限なし)であっても感じ方は人それぞれですので、心配な方は「IMDb」の「Parents Guide」をご確認ください。「Sex&Nudity」や「Violence&Gore」等の項目別に、どのようなシーンで問題があるか(ありそうか)、詳細に記載されています。
ジュマンジ
※PG12(12歳未満年少者の鑑賞には、親または保護者の助言・指導が必要)となっています。
我が家では年中さんの頃に鑑賞し、子供のお気に入りとなった映画ですが、いつ見るかは各家庭で判断してください。
ジュマンジ コレクターズ・エディション [ ロビン・ウィリアムズ ] 価格:1,100円 |
邦題 | ジュマンジ |
原題 | Jumanji |
製作年 | 1995年 |
時間 | 104分 |
レイティング | PG12 |
原作 | クリス・ヴァン・オールズバーグ「ジュマンジ」 |
キーワード | ワクワク・ハラハラ・ドキドキの展開 時空を超えた父と息子の絆、友情 |
ポイント | 見るなら:年中さんから(各ご家庭で判断ください) ・ハラハラワクワクドキドキの展開に目が離せない ・登場人物が少なく、小さな子供もストーリーに入り込みやすい ・鑑賞後も楽しめる!手作りのすごろくゲームで盛り上がろう! |
ハラハラドキドキさせながら、時空を超えた親子愛、友情を感じられる素敵な映画です。
ボードゲーム(すごろく)で出たメッセージが現実のものになる、ゲームに26年間も閉じ込められる、この設定だけで子供も大人もワクワクしますね。
しかもゲームの駒を進めるたびに動植物に襲われたり自然災害にあったりとひどい目に合うので、次はどんな目に合うんだろう、どう乗り切っていくのだろう、と常にハラハラドキドキさせられます。
幼児でも楽しめる「すごろくゲーム」を題材にしているので、子供でも難しいルールで物語が分からなくなる、ということはありません。
また、主な登場人物が4人と少なく、限られた人物で物語が展開していくため、幼児でもストーリーに入り込みやすくなっています。
さいころを振ってはパニックになり、どうにかこうにか乗り切ってまたさいころを振る…の繰り返しですが(ゴールしなければ元の世界にもどらないので嫌々ながらもゲームを進める)、変化に富んでいるので単調になることはありません。
また、主人公アランの父親へのコンプレックスがゲームのハンターとして表れていたり、時空を超えた父と息子の絆や世代を超えた友情が描かれていたりするので、物語としても見ごたえがあります。
ワクワクハラハラドキドキして、大人はちょっぴり切なくなって、そして最後はみなハッピーになる!
とても良いファミリー映画です。
映画鑑賞後は、ぜひ手作りのすごろくで楽しんでください。映画の内容に沿ったものにすれば盛り上がること間違いなし!です!
ブームの時は「ジュマンジ!」連日連呼してました…
ブームが去っても時々思い出したように取り出して「ジュマンジしよ~」といってきます。
ザスーラ
ザスーラ【Blu-ray】 [ ジョシュ・ハッチャーソン ] 価格:1,650円 |
邦題 | ザスーラ |
原題 | Zathura : A Space Adventure |
製作年 | 2005年 |
時間 | 101分 |
レイティング | G |
原作 | クリス・ヴァン・オールズバーグ「ザスーラ」 |
キーワード | ワクワク・ハラハラ・ドキドキの展開 兄弟の絆 |
ポイント | 見るなら:年中さんから ・ハラハラワクワクドキドキの展開、男の子の好きな物がギュッと詰まった作品 ・限られた空間と登場人物で物語が展開するため、小さな子供もストーリーに入り込みやすい ・兄弟の絆が感じられる ・鑑賞後も楽しめる!手作りのすごろくゲームで盛り上がろう! |
ジュマンジがジャングルを舞台にしたボードゲームだったのに対して、ザスーラは宇宙を舞台にしたボードゲームとなっています。すごろくゲームで出た目の指示が現実のものになります。
ゲーム自体のスケールは大きくなっていますが、物語は「宇宙船となった家」という極小空間のみで展開されていきます。そのため場面転換がほとんどなく、幼い子供がついていけなくなることはありません。けれどもしっかりと宇宙空間を感じられますし、ロボットや謎の宇宙飛行士、エイリアン、などなど、まぁ男の子の好きなものがギュッと詰まったような映画ですので、子供も最後まで飽きることなく鑑賞できます。
また、物語を進める主な登場人物は兄、弟、謎の宇宙飛行士のたった3人(姉もゲームに巻き込まれますが、その存在はかなり薄いので除外)です。複雑な人間関係に悩むこともありません。
ザスーラはジュマンジのようなパニックの連続ではなく、お兄ちゃんに構って欲しい弟と、そんな弟を疎ましく思う兄とのやり取り=兄弟ゲンカがメインとなっており、「ザスーラ」ゲームをとおしてお兄ちゃんが成長し、兄弟の絆が深まる物語です。
この兄弟ゲンカ、微笑ましくもちょっぴり胸が痛くなるほどリアルに描かれていますので、親としては幼い頃の自分を見ているようであり、自分の子供を見ているような気持ちになります。
時に面倒だけれども大事な家族の存在を、子供も感じ取ってくれるとよいですね。
ジュマンジと同様に、鑑賞後は手作りすごろくで盛り上がろう!
急行北極号(映画タイトル:ポーラー・エクスプレス)
価格:1,100円 |
邦題 | ポーラー・エクスプレス |
原題 | Zathura : A Space Adventure |
製作年 | 2004年 |
時間 | 100分 |
レイティング | G |
原作 | クリス・ヴァン・オールズバーグ「急行北極号」 |
キーワード | ワクワク・ドキドキの世界 信じる心 |
ポイント | 見るなら:年少さんから ・クリスマスにぴったり |
クリスマスの時期にぴったりのフルCGアニメ映画です。子供にとって身近で不思議な存在であるサンタクロース。もしも、この不思議なおじいさんに会えるなら、しかも家の前に現れた不思議な蒸気機関車に乗って会いに行けるなら…子供はもちろん大人もすぐにこの世界観に引き込まれ、心を躍らせてサンタに会う旅に参加したくなりますよ!
親としては随所に感じるトム・ハンクスが気になりますが、子供は(トム・ハンクスを知らないし)全く問題なし。絵本の世界が動く絵となって夢中になって鑑賞しますよ。
我が子がこの絵本を読み始めたのは2才のころ。表紙の蒸気機関車の絵に惹かれて「これよんで~」と貸し出し文庫からもってきました。2才の子供には早いんじゃないかと思っていましたが、途中で挫折することもなく、暗記するほど気に入った絵本の一つです。ですので、鑑賞するのは年少さんより前でもよいかもしれません。
おわりに
独特な世界で子供だけでなく大人も惹きつけてやまないクリス・ヴァン・オールズバーグの作品。その作品は、より深いストーリーとなって映像化されています。
少しでもクリス・ヴァン・オールズバーグの絵本、映画に興味をもって頂けましたら幸いです。
本嫌いの子供でも映画はすんなり受け入れてくれると思います。ぜひ親子で楽しんでくださいね!